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1. 正常の歩行が実際にどのように行われているかをみておこう

下肢の働きにとって膝の関節は中心的な役割を担っているが、歩行に際しては、肘関節も足関節も凄く重要な役割をもっている。
これらの関節が滑らかに動き、筋肉が巧みに協力しあって働くとき、正常な歩行が可能となる。
また神経、筋肉、関節、骨などいずれかに何か障害が生じているときなどは異常な歩き方が生じる。




2. 歩行の周期

歩行は左右の足が交互に床につき、身体を前に押し出す動作であるが、着床から次の着床までを歩行の周期とよんでいる。
歩行の周期のうち、足が床についている間を立脚期(りっきゃくき)、足が床から離れている間を遊脚期(ゆうきゃくき)とよぶ。
立脚期は歩行周期のおよそ60%、遊脚期は約40%といわてれている。
立脚期の始めと終わりに反対側の足も同時に床についている時期があり、これを両脚支持期とよぶ。
かけ足など走るときは両脚支持期が消失する。




立脚期をさらに細かく分析してみると、踵が床について荷重(体重)が始まる時期、足底全体が床についてしっかり荷重かかる時期、つま先で床を蹴って身体を前へ押し出す時期に分けられる。
この後半の時期に膝と股関節が伸びきっていると美しい歩き方になるのである。
遊脚期にはつま先(おやゆび)が床(路面)から離れ、下肢が前へ振り出されるが、このとき膝および股関節が滑らかに曲がるのが正常の歩行である。


日本人の歩行の特徴(スタスタ歩行)
日本人は後ろ足の股関節が伸びきらないうちに次の足を踏み出す中途半端歩きの人が多く見られる!
(運動になじんでいない人や年配気味の方はとくに多い。)

[原因]
股関節の前側(面)が硬くなり、骨盤の動きを制御している。動きが悪いと腰痛の原因になる可能性がありますので注意しましょう!




とにかく「背筋」を伸ばし、歩くときには後ろ足の付け根(股関節)をしっかり伸ばして歩幅は広く、一定のリズムで手は前に振り出すのではなく、後ろに引く。
『ひじがお腹より前に出ないこと』『ひじがズボンのポケットより出ないこと』も重要だ!
ようするに後ろに引くことで背中筋肉を動かすことになり、体幹の回旋(ねじれ)運動になり、周りについている脂肪燃焼にもなるのです!
「正しく美しい歩き方を覚えたら、こんどは少し街を歩くことを楽しんで欲しいデス」