単純に云えば、純粋に夢と希望を持って一生懸命に頑張る若者(子供から大人も含め)を少しでも応援したかったからです。
素晴らしい素質を持っている若者でも、ちょっとした怪我などが原因で回復が遅れたり、試合を欠場する場合など選手にとっては肉体的な面よりむしろ精神的に一番落ち込むケースが多く、また、経済的な基盤がなければ安心して練習、試合を続けることが出来ないのが実情です。
逆にその環境を少しでも整えてやれば、飛躍的に伸びる選手がいるということも私の経験から節に感じているところでもあります。
皆さんに夢と感動を与える若者、選手を育てるのがジム、道場の役目ですが、ケアなどが十分でない場合もあります。
ならば、できる範囲で少しでも、若者、選手の肉体面、精神面を応援してやりたいと考え、この様な協会を立ち上げることに致しました。
また、選手は運動能力、身体能力ばかりが優れているだけでなく、しっかりしたそれぞれの目標をもち、各自が自己管理もできていて社会的、人間的にも一流であることが重要です。
我々は選手、若者を広告塔には利用しません。選手の仕事は試合、練習を通じて子供たちに夢と感動を与えることと思っております。
前田日明、藤原敏男、シーザー武志、佐竹雅昭、田村潔司、桜庭和志、金原弘光氏など確かに能力も高く優れているが…そこには、創造を超える努力を積み重ねていたからです。
自己表現、協調性など何事にも我慢し、耐える姿勢など、それらを「生の声」で講演、実技指導することが、子供、若者、選手に夢と希望を与える本来の格闘技スポーツの役割であることを思っております。
私は、地味で目立たないが実力ある選手を応援し、それが結果的に強い選手を育てることにつながり注目されると思います。
協会活動も、うわべだけの広告、戦略は行いません。小さくとも、皆さんが胸を張れるところ「あの人がいないと困る」(例えば格闘技界では前田日明氏のような格闘家だろう)と、多くの子供、若者、選手が云えるような協会を目標にしたいと考えております。
2004.10.10